橈骨神経麻痺
- 朝起きたら手首が反らせなくなっていた
- 手の甲の親指から中指の感覚がおかしい
- 感覚はあるが指が伸ばせない
- 手をパーに開けない
- 過去に上腕骨骨折や肘周辺の外傷がある
橈骨神経麻痺には2種類の症状があります。
上腕の中央部で橈骨神経が傷害された場合は下垂手になり、肘関節の屈側で傷害されると下垂指になります。
下垂手とは神経のマヒにより手首を反らす事と、手指の付け根の関節が伸ばせなくなった状態です。
手首と指が下がった状態になるので「下垂手」と呼ばれます。
手指の第1関節と第2関節を伸ばすことは可能です。
下垂指とは手首を反らすことは可能ですが、手指の付け根の関節を伸ばすことができなくなります。
指のみが下がった状態になるので「下垂指」と呼ばれます。
後骨間神経という運動神経のみが傷害された場合は感覚の異常はありません。
橈骨神経麻痺を放置してしまうと? | 札幌市豊平区 福住整骨院
自分の頭を腕にのせて長時間寝てしまったなど、原因のはっきりしている場合の橈骨神経麻痺については、80%の方が数週間~2ヵ月ほどで完全に回復することがほとんどだと報告されています。
自然回復が見込めない場合として挙げられるのが、ガングリオン、関節リウマチ、上腕骨骨折、上腕骨顆上骨折、モンテギア骨折等が原因で橈骨神経麻痺が起こってしまった場合は、整形外科を受診してください。
福住整骨院での橈骨神経麻痺に対する施術 | 札幌市豊平区 福住整骨院
福住整骨院では、電気療法や運動療法を行なっていきます。
また鍼施術も行っていきます。
鍼施術には「関節の拘縮や筋肉萎縮の予防」「神経再生の促進」などの効果が期待できますので、神経回復を促していきます。※鍼施術は予約が必要となります。
3ヵ月ほど様子を見て全く回復しないものや麻痺が進行するものでは、病院を受診して整形外科医などの診察を受けてください。
Q&A|札幌市豊平区 福住整骨院|
Q.なぜ、下垂手になっても第1関節と第2関節は伸ばすことができるのでしょうか?
A.支配している神経が異なるが正しい答えになるかと思います。もう少し詳しく説明いたします。
第1関節の正式名称は遠位指節間関節といい、第2関節の正式名称は近位指節間関節といいます。次に、指の付け根の正式名称が中手指節関節といいます。
指の付け根を伸ばす神経が、橈骨神経(後骨間神経)
第1・第2関節を伸ばす神経が、橈骨神経ではないと認識すると良いかと思います。
このあたりは、医療のお勉強をしてもたまにごちゃごちゃになる時があります。
分からない方は、国家資格を取得している先生に詳しく聞きましょうね。