シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)
- スネの内側に痛みがある
- スネの内側が腫れている
- 運動時に痛みがある
- 健側の足より動かしにくい
- 患側の足を休ませると症状が落ち着く
シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)は、使い過ぎや繰り返しのストレスなどによって引き起こされる事があります。
男性にも起こりますが女性の割合が高く、ランニング(特に中長距離)する選手に多い傾向にあります。
ただの筋肉の炎症と思ってはいけません!
鑑別として脛骨の疲労骨折、コンパートメント症候群(循環障害)の可能性も否定できませんので症状が出現した段階で早めに医療機関を受診してください。
シンスプリントを放置してしまうと? l 札幌市豊平区 福住整骨院
初期段階では、トレーニング開始時に痛みを感じ、トレーニングを継続していると徐々に痛みが緩和され、休むと軽快する場合があります。
進行に伴い日常生活や安静時でも痛みが出現する事があります。
またシンスプリントにより身体の使い方が悪くなると、他の組織にも影響が出てしまう場合もあります。
福住整骨院でのシンスプリントに対する考え方 l 札幌市豊平区 福住整骨院
シンスプリントの受傷要因として
・身体的要因〜下肢のアライメント異常、足部や足趾などの可動域制限、下腿周辺の筋肉の機 能低下など
・トレーニング的要因〜トレーニングの時間、強度、回数、頻度、ストレッチング不足など
・環境的要因〜足に合わないランニングシューズ、硬い路面での走行など
急性期の場合は、患部の安静や冷却、物理療法、テーピングを実施、状態によって手技・運動療法を段階的に検討します。
Q&A|札幌市豊平区 福住整骨院|
Q1.急性期の場合に冷却とありましたが何分くらい冷やせばいいでしょうか?
A.痛みが強い場合は、15~20分(1~2時間おきに繰り返す)で行ってください。その際は、お手元にタイマーやストップウォッチを置いてください。
アイシングの目的:炎症を抑え、痛みを軽減し、血流のコントロール
Q2.なぜ、15~20分ですか?
A.ここでは、もう少し詳しく説明しますね。
①血流の抑制(血管収縮)
0~15分:毛細血管が収縮し、腫れや炎症を抑えます
これにより、血流が低下し、損傷部位の腫れが最小限になります。
②神経伝達の低下(痛みの軽減)
15~20分:15分以上冷やすと、皮膚や筋膜の神経伝達が鈍くなり、痛みを感じにくくなります(ゲートコントロール理論)
※20分を超えると逆に「冷却後の反応性血管拡張(リバウンド現象)」が起こり、かえって血流が増えてしまう恐れがあります。