肉離れ
- 太ももの裏が痛い
- 太ももの前が痛い
- ふくらはぎが痛い
- 内ももが痛い
- 痛い箇所にくぼみや変色がある
肉離れとは急に無理な動作をした際に、筋膜や筋繊維を損傷・部分断裂をした状態です。
競技中に多く発症し、具体的にはダッシュやストップ、ジャンプの着地時に引き起こされます。
また、筋肉疲労や加齢、ウォーミングアップ不足も肉離れを引き起こす要因となります。
筋肉が固くなっている場合も注意が必要です。
固くなった筋肉が伸ばされながら収縮すると、筋力に負けて肉離れを起こします。
その際、「ぶちっ」等の断裂音を感じ痛みを伴います。
肉離れの痛みには主に以下の3つがあります。
1 伸ばした時の痛み(ストレッチ痛)
2 押したときの痛み(圧痛)
3 自発痛(安静時にも痛みを感じることがあります)
肉離れと似た症状|札幌市豊平区 福住整骨院|整形外科が運営する整骨院 | 土日営業
・こむら返り
肉離れと似た症状で間違えられやすいものに、こむら返りが挙げられます。
こむら返りとは、足がつった状態になり、しばらく力が入ったまま力を抜くことができません。
こむら返りが起こる主な原因は、疲労・水分不足・電解質不足によるものが多く、筋肉が痙攣することが特徴です。
そのため、痛みを感じ筋肉の痙攣が起きている場合は肉離れではなく、こむら返りの可能性が高いです。
・筋挫傷
筋挫傷とは何かにぶつかったときなどに筋肉が損傷する怪我で、肉離れと似た症状がみられます。
筋挫傷の場合は明らかな外からの衝撃(打撲)があることから、肉離れとの鑑別を行います。
福住整骨院での肉離れに対する考え方|札幌市豊平区 福住整骨院|整形外科が運営する整骨院 | 土日営業
・固定(患部の安静で損傷部位の負担軽減)
・物理療法(炎症を抑え、鎮痛効果)
・関節可動域訓練(固定後、関節が硬くなるので少しずつ動かしていきます)
・ストレッチング・筋力トレーニング(段階的に筋の柔軟性や筋出力の向上)
以前は怪我をした際はRIE処置(安静・冷却・圧迫・挙上)が使われていましたが、現在ではPOLICE処置【・保護(Protection)・最適な負荷(Optimal Loading)・冷却(Ice)・圧迫(Compression)・挙上(Elevation)】の考え方があります。
Q&A|札幌市豊平区 福住整骨院|整形外科が運営する整骨院 | 土日営業
Q1.肉離れの分類について詳しく教えてください。
A.申し訳ございません。分類についての記載がなかったですね。こちらのQ&Aからご説明いたします。
【肉離れの分類】
①軽度(1度損傷):筋繊維の微細な損傷、軽い痛みと筋の軽度な違和感、歩行可能、皮下出血ありと言う方もいますが、福住整骨院に来院される方でも、皮下出血を確認できないケースもあります。
②中等度(2度損傷):筋繊維の部分断裂、明確な痛みと腫れ、内出血、歩行困難
③重度(3度損傷):筋繊維の完全断裂、強い痛みと大きな腫れ、内出血、筋肉が陥没したように感じる、自力歩行不可、手術が必要になるケースもあります。
※3度損傷を疑う場合は、すぐに病院を受診してください。
Q2.肉離れを起こしやすい部位はありますか?
A.こちらの質問ありがとうございます!好発部位は大切ですね。ぜひ覚えてください。
また、どのようなスポーツで発症が多いかも考えていきましょう。
・ハムストリングス(大腿二頭筋、半膜様筋、半腱様筋)※大腿二頭筋長頭が多い
例:サッカー、陸上(短距離)、バスケットボールなど
・大腿四頭筋(大腿直筋、外側広筋、内側広筋、中間広筋)※大腿直筋が多い
例:サッカー、バレーボール、バスケットボールなど
・腓腹筋(ふくらはぎ・下腿三頭筋の一部)※内側頭が多い
例:陸上(短距離・ハードル)、バスケットボール、テニスなど
・内転筋群(大内転筋、長・短内転筋など)※長内転筋が多い
例:サッカー、アイスホッケー、ラグビーなど
・ヒラメ筋(下腿三頭筋の一部)※稀(腓腹筋内側頭が多い)
例:マラソン、トレイルラン、ジャンプ系のスポーツなど